毒物流出事故

ハンガリーのアルミニウム精錬工場で
廃液をためる貯水池の堤防が決壊して
約100万立方メートルの汚泥が流出したとの
ニュースが世界中を駆けめぐり
その惨状は筆舌に尽くしがたいほどだ.

まるで地獄絵さながらの光景だ.
流出したのは
ボーキサイトを精製する際に出る
カドミニウムなど重金属などを含んだ廃棄物で
強いアルカリ性の化学物質を含んだ
有毒の赤い汚泥が周辺の村に流れ込んだ.

すでに3歳児ら7人が死亡し
約120人がやけどなどのけがをしたと報ぜられている.


ハンガリー政府は
有毒物質を中和するなどの対策をとっているようだが
汚泥は工場近くの村を流れる小川から
ドナウ支流を経て70kmも離れた本流に到達したという.

アルカリ度は薄まっているが
なお有害なレベルだろう.

かつて仕事でドイツを訪れた際
ドナウ川の快適な船周遊を経験したことがあるが
ハンガリーより下流域の国々には
環境汚染が広がる可能性がある.

政府が行っている中和対策は
アルカリ性が弱くなるだけで
重金属類は特殊な処理を施さない限り
残存し続けることになる.

水洗は現地の汚染度を下げることにはなるが
もっと低い地域への汚染を広げることになることは自明の理だ.


では この未曾有の環境汚染は一体なぜ発生したのだろう.
色々な原因が重なり合って必然的に発生したと考えられるが
端的に言えば 危機管理能力のなさの当然の結果であろうと思われる.

村が埋没するほどの量の毒物を
保管することに対し
一体どういう対策を取ってきたというのか.

貯水池の堤防決壊と言うことであるが
貯水池が周辺村落より高地にあるというまずさ,

堤防決壊は当然の結果で
決壊はもとより
貯水池の土壌を通して環境汚染はなかったのか等
危機管理対策が完全に欠如しているとしか思えない.

かつて小惑星探査機「はやぶさ」の危機管理のすばらしさを
話題にしたことがあるが
片や想定される危機を全て克服して成し遂げた業績に比較して
あまりにもお粗末な毒物管理に
背筋が凍る思いをするのは,私だけではあるまい.

「他人のふり見て我がふり直せ」と昔から言われるように
これが危機管理対策を見直す機会になれば
次の悲惨な事故が防げると思うのだが...



asahi.comより
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